サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が韓国を訪れる。サウジで進行中の「NEOMシティ」事業と関連し、国内企業の投資誘致など多様なビジネス連携が議論される見通しだ。サルマン皇太子は推定財産だけで2兆ドルに達する世界最高の富豪の一人で、ソウル市内で泊まるスイートルームにも関心が集まっている。
ムハンマド皇太子は17日から1泊2日で韓国を訪れ、ソウル市中区小公洞の「ロッテホテル」のスイートルームで一夜を過ごす。客室はロッテホテルソウルの新館エグゼクティブタワー32階ロイヤルスイートルームが有力だ。460.8平方メートルの超豪華客室で、宿泊費は1泊2200万ウォン。ロッテホテルの客室数は1000室余りあるが、同様のスイートルームは本館と新館に1室ずつしかない
国賓訪問時に主に使われ、これまでコール元独首相やマイクロソフト創立者のビル・ゲイツ氏、英サッカースターのデビッド・ベッカムさんらが泊まった。
ロッテホテルによると、通常の国賓訪問時には大規模随行団が一度に訪問するうえに、保安・警護を徹底するため宿泊する客室階全体を丸ごと借りる場合が多い。ムハンマド皇太子も400室を予約した。
ロッテホテルは海外だけで11のホテルを運営し、国内外を含め計9961の客室を運営するホテルチェーンだ。米国にもロッテニューヨークパレスホテルがあり、世界的な認知度も高い。ロッテグループのシン・ドンビン会長は今後5年間、全世界の運営客室数を3万室に増やすとしており、マリオットやIHGのようなグローバルホテルチェーンと肩を並べる青写真を描く。
ロッテホテルはホテル運営と貴賓礼遇などに関し、ホテル新羅とともに最高水準を誇る。2019年にムン・ジェイン(文在寅)大統領がミャンマーを訪問した際には、ヤンゴンにあるロッテホテルヤンゴンに滞在した。今年5月、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領とバイデン米大統領との首脳会談がソウルで行われたが、晩餐のケータリングはロッテホテルのシェフたちが担当。当時、バイデン大統領は食べ物を一切残さず、好評だったという。
(c)MONEYTODAY