韓国で学齢人口の減少が進む中、大学競争力の弱化が懸念されている。チャン・サンユン教育次官は4日、「大学入試定員が47万人余りの水準で維持された場合、2033年以降、大規模な定員割れが起きかねない」と明らかにした。
韓国教育省によると、大学に入学する満18歳の大学進学率(71.5%)を前提に推定したところ、10年後から入学者数は急減し、2042年には全大学入試定員よりも31万人も下回る。外国人留学生と社会人の学習者を合わせても定員より15万人少ない数字だ。国内の半数の大学キャンパスで、学生の姿が消えることになる。
人口減少が激しくなり、韓国の大学教育・研究競争力も急速に落ち込むのではないかとの懸念もある。このままでは、半導体・デジタルなどの分野での未来人材の養成どころか、幅広い分野での人的資源の枯渇が起きるだろうとの見方も出ている。大学だけでなく高等・生涯教育に対する財政支援が重要な課題になっている。
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