ソウル市は8日、都心の多重密集脆弱地域の道路について全数調査を実施することを明らかにした。梨泰院(イテウォン)雑踏事故を受け、環境整備と構造改善に向けて月末までに完了する。
市は調査をもとに必要な場所に防犯テレビと危険案内表示板を設置し、道路構造の改善作業などを推進する方針だ。
梨泰院事故を機に、4メートル以下の狭い危険道路が鍾路(チョンノ)や東大門(トンデムン)など旧市街に少なからず分布している、という指摘が相次いだ。ソウル研究院は昨年7月、「生活道路管理実態と改善方案」報告書で、都心の生活道路のうち、消防道路に達しない幅4メートル未満の道路が24%に達するとして、改善が必要だと指摘していた。
生活道路は幅が12メートル未満と狭く、歩行者と車両などが混在して使用する道路をいう。研究者は「生活道路は現在、ソウル市全体道路の76.8%を占めている。歩行者の不便や事故の危険性が高いのに、安全管理の死角地帯になっている」と指摘する。
これに対して、市は、2020年から▽長期的に未執行の都市計画道路開設事業(317カ所)▽歩道環境改善事業・すべり止め舗装(32カ所)▽交通安全施設補完事業――など、路地改善・整備のために多様な事業を実施しているという。
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