韓国ネット大手カカオが業績不振に苦しんでいる。今年第3四半期は当初の業績予測を下回り、次の第4四半期も業績悪化が予想される。グローバル経済の不確実性拡大によって企業の広告予算が減少しているほか、127時間30分に及ぶ通信トラブルへの補償を迫られ、収益性悪化は避けられない。
カカオはこのほど、今年第3四半期の連結基準売上1503億ウォン、営業利益1兆8587億ウォンを記録したと明らかにした。売り上げは昨年同期より7%増えて史上最高を記録した一方で、営業利益は11%減少。営業利益率は8.1%で、今年最低値となった。
大きな影響を及ぼしたのがコンテンツ部門の不振だ。第3四半期のコンテンツ売上は、前年同期比9%減の8718億ウォン。コンテンツ売り上げの3分の1を占めるカカオゲームズの売上は、前年同期比で36%も減った。
広告市場が鈍化する中で、カカオトーク・ポータルダウムなどプラットフォーム売り上げ(9869億ウォン)は前年同期比で27%増加した。カカオトーク広告の売り上げは4%の増加にとどまったのと対照的に、トークチャンネルの売り上げは18%の伸びを示した。これまでは広告が業績を牽引してきたが、今後期待されるのはトークチャンネルだと言える。
カカオのホン・ウンテク代表は、カンファレンスコールで「トークチャンネルが企業の主要マーケティング手段になれば、広告予算縮小の影響も少なくなるだろう」とし、「オンライン広告は12兆~13兆ウォンの市場を(事業者間で)分け合っているが、ビジネスコミュニケーションは企業の広告予算ではなくマーケティング予算から出てくるので、市場キャップ(限度)を越える成長が可能になるだろう」と自信を示した。
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