ソウル・梨泰院(イテウォン)の雑踏事故当時、「5~6人の男性の群れが故意に押した」という証言が相次いでいる。一部の専門家は、防犯カメラを通じて男性の群れが特定されれば、過失致死罪を適用する可能性があるとみる。ただ、故意性を立証するのは現実的に難しいという意見もある。
各種オンラインコミュニティとツイッター・ユーチューブなどには29日夜、ソウル龍山区ハミルトンホテル近隣の路地で5~6人の男性集団が「押して」と話した後、事故が起きたという証言がアップされている。
あるネイバーファンカフェには先月30日、あるネットユーザーの「私の後ろにいた20代後半のように見える人が『押そう、みんな』と言って友達同士で『押して』と言った」「私の後ろにいた人は20代後半で、分け目にパーマをかけ、ウサギのカチューシャをしていた」という文章が掲載された。エペムコリアでも同日、「丈夫な男たちが『押して押して』入ってきたと言った」という内容の文が掲載されている。
メディア各社による事故に遭遇した人へのインタビューでも「5~6人が押しのけながら人々が倒れ始めた」という証言があった。
専門家の間では、これらの人物が特定されれば、未必の故意による殺人や暴行致死、過失致死罪などを適用できるという見方が出ている。一方で、現場に数百人が集まって発生した事件であるため、5~6人が事件を起こしたとは言い難いという意見もある。故意性を立証するのも困難だという指摘もある。
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