韓国の国家不渡り危険を示す信用不渡りスワップ(CDS)プレミアムが1年ぶりに最高に急騰した。中国の習近平国家主席の執権3期に対する憂慮で人民元の価値が下がったうえ、国内レゴランド発資金市場の不安が依然として続いているためだ。政府は危機状況ではないという立場だが、専門家は今後のグローバル市場の状況によって対外信頼度指標が揺らぎかねないと警告している。
米ニューヨーク市場で28日(現地時間)、5年物の韓国CDSプレミアムは66bpで最高値を記録した。韓国のCDSプレミアムは今年初め、20bp水準から40bp以上急騰した。
CDSプレミアムは国際金融市場で対外信頼度を測定する代表的な指標で、国家不渡り危険の水準を示している。債権発行者が不渡りを出せば投資銀行・保険会社など金融会社が代わりに借金を返済する派生商品だ。該当国家の不渡り憂慮が大きくなるほど一種の「保険料」の性格であるCDSプレミアムは高くなる。
国内レゴランド事態で拡散した資金市場不安がCDSプレミアム上昇に影響を及ぼしたものと分析される。キム・ジンテ江原道(カンウォンド)知事は先月28日、レゴランド事業主体である江原中道開発公社(GJC)がBNK投資証券に借りた2050億ウォンを返済できないとし、裁判所に企業再生を申請した。レゴランド債務保証不履行宣言で資金市場内の衝撃が急激に広がり始め、韓国政府が23日、50兆ウォンの流動性支援措置を直ちに稼動すると対策を出した。
ここに習近平主席の執権3期により、世界資本市場で中国を忌避する「チャイナラン」(中国+バンクラン)現象が深刻化したのも、韓国の対外信任度指標に影響を与えたものとみられる。対中国輸出依存度が高い韓国経済の特性上、中国の人民元価値とCDSの方向に影響を受けざるを得ないためだ。中国のCDSプレミアムは今年初め40bp台から、28日には120bpで200%ほど急騰した。人民銀行は31日午前、ドル・人民元取引基準為替レートを1ドル=7.1768元で告示した。人民元の対ドル相場が2008年以降最安値を記録した。
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