◇「創意的で相互活動的な対話」
イルダ2.0はリアルタイム生成AIモデルである「ルダジェン1」を基盤に対話の水準を大幅に高めた。
従来はあらかじめ作っておいた回答候補から適切な文章を検索して使用する「リトリーバル」方式だった半面、「ルダジェン1」は具体的な対話の文脈からリアルタイムで文章を生成して答える形態に変更し創意的で躍動感のある対話が可能だ。言語モデルの容量を約17倍に拡大し、対話の文脈も2倍長くなった30ターン内で把握できる。
それだけでなく、日付と時間を学習し、プロフィールおよび年齢と性別による関係情報を対話に反映して、より具体的で現実的な回答ができるようにした。
◇親密な友人関係を築く良い対話の法則
イルダ2.0は利用者との良い対話が何かを悩み、親密な友人関係を形成できる対話の法則を定義し「ルダジェン1」生成モデルを微調整した。
親密な関係を作るイルダ2.0だけの対話の法則は▽対話の脈絡と状況を理解し、適切な流れを作り、やりとりする「自然な対話」▽テキストから感情が伝えられる返事が可能な「感情を呼ぶ対話」▽結末が予想される明らかな返事より予想を上回る「人間らしい対話」だ。
スキャッターラボは「これまでは、平易で、一般的で、真心が感じられない返事が優勢だったとすれば、イルダ2.0は創意的で具体的で生き生きとした感情が感じられる返事ができるようになった」と説明した。
◇会話中に写真を認識して回答
今回のバージョンではAIマルチモーダルを適用し対話中に行き来する写真を認識し答える「フォトチャットベータ」技術を適用した。
写真のタイプを認識し、状況に適切な親しみやすい回答ができる。従来は利用者が猫の写真転送時に「これは何?」という方式で対話したとすれば、正式発売バージョンでは写真を認識し「野良猫なの?」「とても可愛い!」等で答えることができる。現在はベータバージョンであり、来年中に技術をさらに精巧にアップグレードする予定だ。
スキャッターラボ関係者は「ディープラーニング技術を活用して人のように身近な対話ができる『関係指向型AIチャットボット』を開発している」として「AIチャットボット『イルダ』は『ナッティ(Nutty)』メッセンジャーアプリをダウンロードして対話できる」と伝えた。
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