米政府系放送局「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」は24日、北朝鮮・東倉里(トンチャンリ)にある西海(ソヘ)衛星発射場の移動式建物の外壁が解体されたことが確認された、と伝えた。
米ミドルベリー国際大学院ジェームズ・マーティン不拡散研究センターがこのほど、米衛星画像企業プラネット・ラブズが撮影した24日付の高画質衛星写真を公開した。それによると、これまで白く写っていた移動式建物北西の外壁が、24日付写真では取り外されており、内部が見えるようになっている。
VOAは11日に撮影された衛星写真を分析し、この建物が従来の位置から西に約40メートル移動したと報じていた。その後、10日以上特別な動きがなかったが、同日になって壁面解体が確認された。
北朝鮮が今後、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射で挑発の水位を引き上げるのではないかという観測も出ている。同センターのシュメーラー先任研究員は「組立建物の変化をもう少し見守る必要がある」と話している。
また、咸鏡北道(ハムギョンプクド)舞水端里(ムスダンリ)にある東海(トンヘ)衛星発射場でも変化が観測された。VOAは発射台から西と東に200メートル離れた地点に、赤い屋根の住宅が63棟と10棟が確認されたと伝えた。この住宅は発射台とロケット組立建物の間に位置している。住宅の存在は昨年8月から徐々にとらえられ始めたという。
ただ、シュメーラー先任研究員は、北朝鮮が、ロケット発射の核心施設が密集している地帯に住宅を建設していることから、東海衛星発射場が活用される可能性は低いとみている。
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