韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が25日午前、国会で2023年度予算案と関連した施政演説を実施する。野党がボイコットを示唆した状況だが、ユン大統領は国会を訪れ、新政権初の本予算案を国民に説明することを決めた。
キム・ウネ(金恩慧)大統領室広報首席秘書官は24日午後、「厳しい経済と安全保障状況の中で、国民の暮らしを守るために大統領は憲法と国会法が付与した責任を全うする」と説明した。
ユン大統領の施政演説を前に、与野党は大庄洞(テジャンドン)特検(特別検察官による捜査)、野党「共に民主党」のイ・ジェミョン(李在明)代表やムン・ジェイン(文在寅)前政権に対する検察捜査などをめぐり、対立が先鋭化している。
民主党は大庄洞ゲートとムン前政権に対する検察捜査を「野党弾圧」と批判している。ユン大統領は24日、民主党が要求してきた謝罪要求などを事実上拒否した。さらに検察が民主党中央党本部8階に位置する民主研究院に対する家宅捜索を再度試み、与野党の葛藤は極限に達した。
民主党は24日、緊急議員総会を開き、ユン大統領の施政演説をボイコットする方針を決めた。オ・ヨンファン院内報道官は「国会のガバナンスを破壊するユン政権の態度と野党圧殺の意志を示す状況の中で施政演説を容認できない」と明らかにした。
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