韓国・釜山の暴力組織「七星派(チルソンパ)」の元組長の傘寿祝いが釜山市内のあるホテルで開かれた。元組員らを含め300人余りが参加したが、警察が厳戒態勢を敷いたため、騒動などはなかった。
元組長は1970年代に組織を掌握し、2010年ごろまで七星派を率いてきた人物。一線を退いたものの、組織に少なからぬ影響力を及ぼしているという。
宴会場の入り口には元組長の名前が記された案内板が置かれ、傘寿祝いを祝う花輪もあった。
警察は、私服警官50人余りを現場に投入し、万一の状況に備えた。
行事に参加した人たちも多くが高齢者と伝えられている。元組長も車椅子に乗ったまま、同日午後7時ごろホテルを出た。映画やドラマで描写されるような、暴力団特有の挨拶などもなかったようだ。
七星派は釜山地域に拠点にした暴力団。数十年間、別の組織と勢力争いを繰り広げ、その葛藤は映画「友へ チング」の題材になったといわれる。
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