韓国のウェブトゥーンプラットフォームが人工知能(AI)など最新技術と結合し、ストーリーテックプラットフォームに進化している。作品の不法流通を防ぐAI追跡システムを活用して著作物の権利を保護するとともに、AI彩色システムを通じてクリエイターの生産性向上を支援している。
ネイバーウェブトゥーン(Naver Webtoon)によると、AIを活用した追跡システム「トゥーンレーダー」が主要作品の不法流通を防ぐ。保護した著作物の権利を経済的価値に換算すれば年間少なくとも2000億ウォンに達する。不法流通を事前に遮断した場合まで合わせれば、その規模は約3000億ウォンまで増えるという。
「トゥーンレーダー」は、ウェブトゥーンイメージに見えないユーザー識別情報を挿入して最初の不法流出者を識別し、遮断する技術が適用されたシステムだ。2017年7月に公開されて以来、国内外の違法ウェブトゥーン複製物の追跡に活用されている。
AI技術はウェブトゥーン作家の生産性を高めるのに重要な役割を果たしている。2021年10月に公開された「AIペインター」は一度のクリックで彩色できる技術で、現在高度化作業を継続している。
K-ウェブトゥーンが世界的に注目され、知識財産権(IP)として価値が高まり、国内ウェブトゥーン産業は急速に成長している。それだけに問題は作品どうしの競争が過熱し、過労を訴えるウェブトゥーン作家も増えているという点だ。
AI技術を導入すれば作家たちの彩色、背景描きなど作家たちがひとつひとつ手作業を余儀なくされたものが自動化され、労働時間を画期的に減らすことができる。
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