Startup Story ~~ 成功のカギ
バビトーク(BABITALK) シン・ホテク代表
バビトークは施術券を先に決済する「事前決済システム」と「残施術の払い戻し保証制度」によって、利用者の保護をさらに強化した。施術後に副作用が出た場合は、最大で100万ウォンを支給する「整形副作用補償支援金の支援制度」も導入して運営中だ。
「自動車は、私たちの生活をとても快適にしてくれます。一方で、安全対策問題は無視できません。整形も同じです。整形の良さを最大化し、リスクを減らすという部分に、バビトークが貢献しています」
シン代表は訴えかけた。
バビトークは、整形外科や皮膚科など保険適用外の病院を対象に顧客管理プログラム「UNO care(ウノケア)CRM」を開発した。このプログラムは病院のデジタル転換にも貢献している。2020年7月に公開し、今年2月には2.0バージョンにアップグレードした。
各病院はウノケアCRMによって、顧客予約・相談、施術・手術日程などを簡単に管理することができる。各種データや統計資料など視覚化された情報を活用して病院経営をより効率化することが可能だ。
◇良質な情報を増やす
シン代表はこんな考えを抱いている。
「整形・美容医療業界の情報連動は閉鎖的です。ウノケアCRMを通じて、既存の手術の内訳と情報が伝えられれば、病院では手術失敗のリスクをぐっと減らし、最適化された顧客サービスを運営することができます」
より安全な整形の意思決定が可能になるよう、シン代表は、良質な情報を増やし、コミュニティ機能を強化する計画だ。まずは整形するかで悩んでいる利用者が、実際の副作用経験者から整形手術の危険性についてより実感できるよう、副作用についてのトーク性能を改善する。
また、病院に備えられたテレビを活用し、広告プラットフォームを活性化する方法▽病院の広告主がバビトーク以外の媒体に出す広告の成果管理・測定ができる統合広告ソリューション――も開発する。
◇「美しさの管理」
究極的には整形を中心としたビジネスモデルを超え、エステやお肌の管理、マッサージ、脱毛など、「対面美容」に関するすべての領域に事業を拡張するのが目標だ。これらを通じて「美しさの管理」を代表する美容医療業界のスーパーアプリになろう、というビジョンだ。
「エステやマッサージなどはオンラインでできるものではありません。すべて対面です。対面美容のために必要なプラットフォームとIT技術、運営方式を大きく改善させ、すべての供給者と需要者の便益を高める手助けをしたい」
シン代表はこう公言する。
一方で「対面美容市場のプレイヤーは非常に破片化されていて、情報の非対称性が深刻で非効率性が発生している」との認識から「利用者に十分な情報を提供し、効率性も上げていけば、施術・手術の安全性を守りながら、より低価格で美しくなれる機会が訪れるかもしれない」と見立てている。
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