韓国で昨年、前立腺がん疾患関連入院や外来患者数が11万2088人で、4年間で45.4%急増した。全体患者の94.8%は60歳以上の高齢層で、1人当たりの診療費は平均382万ウォンだった。高齢人口の急速な増加と欧米式食生活の変化などが背景にあると指摘されている。
健康保険公団によると、昨年の前立腺がん患者数は外来患者11万742人、入院患者2万1096人など、計11万2088人だった。(外来と入院が重複している例もあり、両者の合計が総数と一致するわけではない)
2017年の7万7077人比で45.4%増だった。年平均にすれば9.8%増となる。入院患者は2017年比で30.5%、外来患者は46.9%、それぞれ増加した。
年齢層でみれば、昨年の前立腺がん患者の94.8%を占める10万6223人が60代以上だった。内訳は60代が2万9035人、70代が4万7819人、80歳以上が2万9369人だった。
韓国男性のがん罹患部位のうち前立腺がんは、肺がん、胃がん、大腸がんに次ぐ4番目。早期の症状がなく、徐々に進行する。比較的予後の良いがんとされるが、他の臓器に転移すれば生存率が50%以下に大きく落ちる。
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