2024 年 11月 28日 (木)
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「先に両替すればよかった。出国をあきらめるか」…急激なウォン安ドル高に留学生「心配」

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ソウル市銅雀区(トンジャクク)在住のチェさん(39)。今年末から3年間、勤務する企業の米国駐在員として派遣される機会を得たが、急激なウォン安ドル高で頭を抱える。月給などはドルで支給されるが、基本的な生活費はあらかじめ両替しておく必要がある。派遣が決まった4月までは為替レートは1ドル=1210ウォン台だったが、最近は1400ウォン間近。今後さらに上昇する可能性もある。

駐在員の派遣や留学など海外出国を控え、両替のタイミングに悩む人が増えている。チェさんも「1ドル=1600ウォンまで上がるとの予想もあり、いつ両替するか悩む」と話す。連休直前の8日、ソウル外国為替市場で為替レートは年初(1ドル=1193ウォン)に比べて15.7%上がり、1ドル=1380.8ウォンで取引を終え、連休が終えた15日現在では1400ウォンに迫っている。

米国での生活費を年5万ドルと見積もると、今年初めまでは6000万ウォン程度が必要だったが、現在では6900万ウォン。米国の大学授業料を年6万ドルだとすると、年初に比べ1000万ウォン以上増える。

留学を準備する学生や親たちも複雑だ。

高校生の子供を米マサチューセッツ州に留学させたキムさん(47)は、毎月5000ドル前後の生活費を送金するたびに冷や汗が出る。キムさんは「為替レートが上がり続けるなら、融資を受けて半年分の生活費を一度に送金しようかと悩む」と打ち明けた。

一部の専門家は、為替レートが1ドル=1500ウォンを突破する可能性があると見る。為替レート急騰の背景には、米中央銀行連邦準備制度(FED)の金利引き上げと、それに伴う外国人による株式売却、貿易赤字拡大などが複合的に作用していると分析している。

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