韓国IT大手カカオ傘下カカオゲームズのモバイルゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」。サブカルチャーゲームの寵児に挙げられカカオゲームズの実績を牽引したウマ娘だが、ユーザーが90億ウォン近い大規模な払い戻し要求とデモなどを続けている。ゲームサービスが日本に比べて遅れているという理由からだ。ユーザーたちは弁護士を選任するなど法的対応にも着手した。
ただ、ゲーム内での財貨の払い戻しを受けるためには厳格な条件があるが、ユーザーの主張はその条件を満たさないという専門家たちの意見が支配的だ。訴訟費用をかけても払い戻しを受けられない場合、訴訟を担当する弁護士事務所と訴訟を主導する人々だけが利益を得る構造だという批判も出ている。
◇「すでに使用」なら不可
まずゲームアイテムおよび財貨は「電子商取引等における消費者保護に関する法律」(電子商取引法)に定めるデジタルコンテンツ「請約商品」に該当する。電子商取引法第17条によると、購買契約を締結した消費者はコンテンツの供給を受けた日から7日以内にクーリングオフが可能だ。
韓国消費者院の「オンラインゲームサービス業」関連の消費者紛争解決基準もこれに類似している。7日経っていなくても、すでに使用した場合もやはり、払い戻し不可事由に該当する。ウマ娘の場合、ゲーム内の財貨として使われる「ジュエル」を購入した後、これを利用してゲーム内の商品を購入したとすれば払い戻しが不可能だ。
購入後7日が過ぎても払い戻しが可能な場合もある。しかし、これはアプリマーケットのエラーによる過誤納金、法定代理人の同意のない未成年者の決済などの場合にのみ該当する。ほとんどのウマ娘ユーザーはこれに該当しない。
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