韓国で災難予防のための技術革新の必要性が強調され、ソウル市はこのほど、人工知能(AI)を活用した事故予防システムを開発する計画を打ち出した。
ソウルデジタル財団は7日、ソウルスマートシティセンターで▽AI下水管路欠陥探知システム▽AI建築工事現場危険要素管制システム▽AI都市変化探知システム▽AI橋梁欠陥探知システム▽メタバース倫理ガイドライン――などで構成された「安全と災難予防のためのAI革新技術」を発表した。
「AI下水管路欠陥探知システム」は都心の地盤陥没(シンクホール)予防に役立つ技術だ。コンピュータが映像・イメージを認識する「コンピュータビジョン技術」を活用して下水管閉鎖回路テレビ(CCTV)映像内の欠陥を自動的に識別するシステムだ。この日発表した財団のカン・ヨシク理事長は「下水管の映像計6451個のデータを分析し、20種の下水管欠陥の分類を完了した。正確度は96%だ」と紹介した。
「AI建築工事現場危険要素管制システム」は、事故の危険が高い小規模建築工事現場の事故を予防する技術だ。AIが工事現場のCCTV映像をリアルタイムで分析し、危険状況を感知して直ちに安全管理者や作業者に知らせる。作業者が安全帽を着用していなかったり、倒れたり、出入り制限区域に人立ち入ったり、重機に挟まれたりするような事故が発生したりした場合、他の管理者に通知される。このシステムは今月中に開発が完了する。
©MONEYTODAY