韓国の家電業界がモノのインターネット(IoT)を適用した「超連結家電」のセキュリティ強化に乗り出した。
超連結家電は一つのアプリで製造会社・モデルに関係なくさまざまな製品の操作が可能だ。しかし、外部からの攻撃に脆弱なため、一つの製品がハッキングされると、他の製品も連鎖的に破られる恐れがある。
特に実生活に密接な家電製品であるため、プライバシーが露出するリスクが高い。業界は製品間の連結のセキュリティをさらに強化する計画だ。
IoTセキュリティ市場の規模は次第に拡大している。市場調査「マーケットアンドマーケット(Markets and Markets)」は、IoTセキュリティ展望報告書で、昨年149億ドルだった市場規模が2026年には403億ドルまで成長すると見込んでいる。
年平均成長率(CAGR)は22.1%だが、昨年上半期のIoT装置への攻撃は15億件で、6カ月間で攻撃回数が100%増加するなど、IoTセキュリティへの脅威が大きくなった。
国内の消費者を狙った事故も発生している。
最近、海外のインターネットサイトに「ハッカーが韓国17万世帯のプライバシー映像を流出させた」という文句とともに、家庭の日常的な姿が収められた映像が出まわった。
マンションのリビングに設置された訪問者を確認したり家電製品を制御したりする「ウォールパッド」のカメラがハッキングされて発生した事故だ。ウォールパッド以外にも、カメラが付いた冷蔵庫やスマートテレビなど家電製品もいつでもターゲットになる恐れがある。
©MONEYTODAY