「第九」など多数の傑作を残した「楽聖」ベートーベン(1770~1827)や李氏朝鮮時代の実学者、ソ・ユグ(徐有榘、1764~1845)が「人工知能(AI)講師」として“復活”した。
AIを基盤にした文化技術(カルチャーテック)のスタートアップ「クレオン」は14日、人のイメージと声を自由に作り出せる同社の「ディープヒューマン技術」を用いて、AI講師“ベートーベン”と“ソ・ユグ”をつくり上げたと明らかにした。
AI講師は、声まで実在の人物のように仕上げられ、自動会話プログラム「チャットボット」での会話も可能だ。
クレオンによると、写真1枚に30秒の音声データがあれば、こうしたAI講師をつくり上げることができるという。AIベートベンの場合、顔が描かれた1枚の絵と、それに最もふさわしい声を選んだ。返事に合った表情や口の形もつくり上げており、生きているような印象を与えている。
ソ・ユグの場合もAIを活用し、若いころや高齢になった姿に合うよう「ニューフェイス」を作成した。AIソ・ユグも返事に合わせて多様な動作を見せ、生々しさを感じ取ることができる。
AIベートーベンとソ・ユグは学習情報に基づき、訪問客に直接、自身の生涯や展示内容について説明し、質問にも答える。AIベートーベンのチャットボットに「ウィーン(オーストリアの首都)が好きな理由」を尋ねれば、「ドイツとオーストリアでウィーンは音楽の中心であり、音楽家が成功するには最も良い都市」と回答する。
クレオンが制作したAI講師には、京畿アートセンター「朝鮮観察使、ベートーベンを招待する」展示場で会うことができる。訪問客が展示場のQRコードを自身のモバイル機器で読み取れば、その機器でチャットボットサービスが始まる。展示会は12月17日から来年3月1日まで。
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