2024 年 12月 26日 (木)
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専門家、潜水艦女性兵士の乗組員に憂慮…「性認識の裏づけが必要」

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韓国海軍が2024年から潜水艦に女性兵士を投入すると明らかにした。

ただ、一部で懸念が提起されている。韓国社会全般の男女平等意識が裏付けられていない状況で、女性軍人を投入するのは時期尚早だという指摘だ。乗組員にこうした意識が足りない状況で、女性兵士を投入する場合、艦内で性的暴力などが発生する恐れがあるという懸念だ。

214級潜水艦「孫元一(ソン・ウォニル)艦」初代艦長であり、潜水艦研究所長のチェ・イル(崔一)氏(予備役海軍大佐)が24日、「潜水艦女性の乗組員についての見方」という一文を国防日報に寄稿した。

3000トン級中型潜水艦には女性兵士が勤務できる環境が確保されており、これを運営することによって女性軍人投入が決まった――と海軍は説明しているという。チェ氏は「女性兵士が勤務できる条件が確保されたと解釈できる」と指摘している。

世界40カ国の潜水艦保有国のうち英国、米国、フランス、日本など18カ国では、潜水艦に女性兵士が勤務しているという。こうした国の事情をみると、女性兵士だけのための別途空間がある国より、そうでない国の方が多いそうだ。

チェ氏は「米国、英国、フランスはもちろん日本、オーストラリア、カナダのような国々は女性専用寝室があり、時間帯を分けてシャワールームを使用する。だが、その他の国々は女性兵士だけのための特別な配慮はない」と説明している。

結局、潜水艦内の女性兵士の勤務は、潜水艦の大きさや女性兵士だけの空間確保が前提になっていない、というのだ。チェ氏は「むしろ、その国の男女平等のレベルや意識の問題が、潜水艦に女性兵士を乗艦させるか否かを決める要因と見るのが合理的だ」と指摘している。

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