最大の問題は「コミュニケーションの不在」だ。チャットルームはあるものの、広場で会う他のミニミーとの1対1の個人対話は不可能だった。ネイバーの「ZEPETO(ゼペット)」が利用者間のコミュニケーションを活発にしてコミュニティを構築したのとは対照的だ。
サービス関連エラーが続いているのに、利用者はまともなフィードバックも受けられない状況だ。広場を歩き回っていたミニミーは「広場サーバー接続に問題が発生し、控え室に戻ります」という文句とともに突然控え室に移動した。サイワールドとの連動もまともにできない、接続自体ができない、という不満も続いた。
ある利用者はサイタウンに関するGoogle Playストアのレビューに「サイワールド連動の認証ができないのに返事もない。管理しているのか。接続者もそれほど多くないのに、しきりにエラーが出て、控え室に移動しろというウィンドウが出てくる」という不満混じりのレビューを残した。
これに対してサイワールドジェットは現在、サイタウンは現時点では、完成段階ではないという立場だ。サイワールドジェット側は「サイワールドがストーリーを提供するサイタウンは、これまでのゲーム中心のメタバースとは完全に差別化されたライフサイクルメタバースになる。サイワールドの高度化は9月まで続く。サイタウンも拡張された生態系を備え成長するだろう」と強調している。
「Hancom」関係者は「今のサイタウンは、完成型というよりは進行型段階であり、(利用者の)目線としては足りない部分もあるだろう。継続して高度化しなければならない部分がある」と指摘する。
また、「現時点でHancomが担当した(サイタウン)プラットフォーム構成は完了した。以後、ロードマップに対しては、サイワールドジェット側と協議をする形となる。プラットフォーム内のゲーム製作や世界観の拡張などについては、すべての可能性は残されているが、具体的に(両社間で)共有された内容はない」と釈明している。
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