2024 年 12月 23日 (月)
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「抜け殻」サイタウン…貧弱なコンテンツ、連動エラーに不満爆発 (上)

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“韓国在来種”のソーシャルメディア「サイワールド(cyworld)」がメタバースとして戻ってきたが、利用者の反応は鈍い。

先月28日、「サイタウン(CyTown)」のベールがはがされた。貧弱なコンテンツと、サイワールドとの連動や接続エラーなどが繰り返され、「サイタウン住民」たちの不満が高まっているのだ。

Google Playストアには「コンテンツのない抜け殻」「ずっと走り回ったが退屈なので出てきた」「することがない」「サイワールド連動認証ができない」など否定的なレビューが相次いだ。「楽しいメタバースライフ」を前面に掲げたサイタウンだが、実際には楽しみが足りないという指摘が相次ぐ。

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サイタウンはサイワールド運営会社サイワールドジェットとコンピュータソフト会社「Hancom」の合弁法人「サイタウン」が開発した同名のメタバースプラットフォームだ。開発を引き受けたHancomの役割が終わり、企画・サービス運営をサイワールドジェットが担当することになった。「サイワールドHancomタウン」から「サイタウン」に社名が変更された。サイタウンは昨年12月17日、ベータ(正式版の発売前に提供されるテスト版)サービスを開始したが、サービス遅延などの問題で利用者が接続できなかったり、接続後もアバターを作って動かすなど簡単な操作にとどまったりしたため、失望が広がっていた。

問題は、こうしたコンテンツの不備がオープン後も続いているという点だ。サイタウンは当初、今年1月にオープンする予定だったが、開発の遅延などを理由に6カ月延長し、先月28日にオープンした。NFT連携や会社の志願書や企画書、論文などの文書コンテンツを相互に取引するサービスを支援するという計画も含まれていたが、実際にはこれらを見ることはできなかった。IBK企業銀行やメガボックス、サムスンカード、ロッテカードなどさまざまなブランド体験システムも予告されていたが、準備されていなかった。

サイワールドのアイデンティティである「2頭身ミニミー」が3Dでイメージ化されたのは目を引いたが、計15種のミニミーの設定と4種類の感情表現が可能だという点以外、特徴はない。プラットフォームも、広場と待合室の2つの空間だけに区分され、事実上ミニミーを動かして内部を歩き回るのが活動のすべてだ。歌手ユジュとの新曲コラボにより、ユジュ・ミニミーと認証ショットを撮ることのできる「キャプチャー区域」や、隠されているユジュの写真を探すイベントが開催された。だが、何かしらの報酬などの内容は抜けていた。

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