韓国の観光産業でも、実感技術を融合したコンテンツ開発などデジタル転換の風が吹く。そんな状況において、済州島(チェジュド)は「スマート観光としての成熟度が高い」と指摘されている。
また、観光産業に関心が高い全羅南道(チョルラナムド)順天(スンチョン)市と、慶尚北道(キョンサンプクド)慶州(キョンジュ)市もデジタル観光インフラが優れていると評価されているのだ。
慶熙大スマート観光研究所と消費者リサーチ専門機関「コンシューマーインサイト」は今月10日、韓国の地方自治体のスマート観光能力を集計した「全国地方自治体スマート観光都市成熟度評価」を発表した。
全国の旅行者と現地住民5万2000人が、▽魅力▽持続可能性▽デジタル化▽協力的パートナーシップ▽接近可能性――の5分野を評価した結果を総合し、「スマート観光都市成熟度指数(ST-CMI)」とした。
それによると、広域自治体部門で済州島が1000点満点で629点と、16の広域自治体において2年連続で1位を占めた。新型コロナウイルス感染拡大以降、海外旅行の代替地として浮上した済州島は、観光コンテンツにデジタルインフラを適切に融合したと評価された。
これに全羅北道(611点)と釜山市(609点)が続いた。済州島とともに韓国国民が好む旅行地である江原道(カンウォンド)は、接近性とデジタル化の評価が低く、6位に止まった。ソウルは603点で7位タイとなった。
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