韓国の与野党がペロシ米下院議長が訪韓した際の対応をめぐり衝突している。野党「共に民主党」は「ペロシ議長が入国した際、出迎えが不十分で失礼だった」と批判。与党「国民の力」は「儀典上の欠礼があったとすれば民主党側」と反論し、対立している。
◇空港出迎えに儀典関係者おらず
民主党のオ・ヨンファン院内報道官は4日、国会疎通館でブリーフィングを開き、ペロシ議長が3日に入国した当時、空港に韓国側の儀典関係者がいなかった点を指摘した。
オ・ヨンファン氏は「ペロシ議長が訪韓した際、空港に韓国側の儀典関係者がおらず、非常に不快感を覚えたという」との見解を示したうえ「外交で儀典がどれほど重要なのかわからないアマチュア外交がもたらした恥ずかしい惨事」と、ユン・ソンニョル(尹錫悦)政権を批判した。
ペロシ議長の訪韓中、ユン大統領が面会しなかった点については、オ・ヨンファン氏は「大統領が多角的な外交判断でペロシ議長に会わなかったことは理解できる」との見解を示す一方で、「大統領室はユン大統領との面会についても何度も覆している。面会の可否が本当に深い判断なのかも疑問だ」とも指摘している。
◇「国会議長の責任」
一方の国民の力は「儀典上の欠礼があったとすれば、一次的な責任は民主党側にある」と反論している。
米下院議長のカウンターパートは国会議長であり、民主党出身のキム・ジンピョ(金振杓)国会議長が「儀典欠礼」に対する責任を負わなければならないという論理だ。
国民の力のパク・ヒョンス院内報道官も論評で「厳密に言えば、儀典パートナーは政府ではなく国会。当然、国会で訪韓歓迎儀典チームを出す必要があり、欠礼があったとすれば一次的にキム議長の責任」と指摘した。
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