韓国の総人口が昨年、史上初めて減少した。建国後に実施された1949年の調査以降、72年で初めての減少だ。全体人口の半分以上は首都圏に居住するなど、人口の偏りも深刻化した。
生産年齢人口(15~64歳)は減っているが、65歳以上の高齢人口は900万人に迫っている。出産率は下落する一方、高齢化速度は加速して「超高齢社会」にますます近づいている。
統計庁は28日、「2021年人口住宅総調査結果―登録センサース方式」を発表した。登録センサー方式は14機関と400余りの大学、住民登録簿、外国人登録簿、建築物台帳、学籍簿など25種の行政資料を活用したもので、調査員が世帯を訪問して調査する伝統的方式とは異なる。
◇総人口5173万8000人
昨年11月1日現在、韓国の総人口は5173万8000人で、前年より9万1000人(-0.2%)減少した。韓国人と外国人はそれぞれ5008万8000人、165万人で、前年よりそれぞれ0.1%、2.7%減少した。
人口成長率は1960年の年平均3.0%から持続的に減少し、1995年以降1%未満台に下がった。それ以降、2020年まではプラス成長を続けたが、昨年初めて逆転した。
首都圏の人口は2608万2000人で、人口の50.4%を占めた。京畿道は1365万3000人で前年より14万1000人増。ソウルの人口は947万2000人で、11万4000人減。
前年比でプラスの人口成長率を示した市・道は、世宗(3.5%)、京畿(1.0%)、仁川(0.4%)、済州(0.3%)。マイナスは蔚山(-1.3%)が最も大きく、ソウル(-1.2%)、大邱(-0.9%)、全羅北道(-0.9%)などが続いた。
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