マレーシアの低価格航空会社エアアジアが仮想人間の広報モデルを“解雇”した。
エアアジアは最近、会社の公式インスタグラムで自社の仮想人間広報モデル「Miss AVA(アバ)」に関連する掲示物をすべて削除した。AVAの公式Instagramアカウントでも掲示物が全て削除された。
エアアジアの広報担当者は「会社はMiss AVAのチャットボット機能を開発することに集中する。開発された内容は適切な時期にアップデートする予定」と明らかにした。
Miss AVAは2019年1月、エアアジアの人工知能(AI)チャットボットとして初めて登場した後、2020年3月、広報モデルとして生まれ変わった。Miss AVAはInstagramで旅行関連のコンテンツを掲載した。
エアアジアだけでなく、スポーツウェアブランドのプーマ(PUMA)東南アジアも2020年、仮想人間「Maya(マヤ)」をスポーツシューズの広報モデルとして打ち出したものの、中止している。
企業と消費者が双方向でやり取りするインタラクティブマーケティングは、エアアジアなど一部企業が仮想人間を通じた企業広報から手を引く理由として「信頼性」を挙げた。
消費者研究・データ分析専門「ミリユー(Milieu)」が昨年12月に発表した資料によると、東南アジアの消費者のうち「人間より仮想人間インフルエンサーがより信頼できる」と答えたのは、12%にとどまっている。
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