朝鮮半島では、陰陽五行説(自然界のあらゆるものが「陰」と「陽」から成り立つとの考えから自然界の変化・関係性を「木・火・土・金・水」の5つに分類する理論)に基づき、夏至から3度目の庚(かのえ)の日を「初伏(チョボック)」▽4度目の庚の日を「中伏(チュンボック)」▽立秋後の最初の庚の日を「末伏(マルボック)」――と名づけ、あわせて「三伏」と呼ぶ。
2022年の場合、「初伏」は7月16日▽「中伏」は7月26日▽「末伏」は8月15日となる。
庶民はこの三伏の時期に、「以熱治熱(熱を以って熱を治す)」(=暑い時期に熱々の料理を食べ、涼しさを味わう)という考えから、鶏を丸ごと煮込んだ蔘鶏湯(サムゲタン)や犬の肉を使った補身湯(ポシンタン)などのスタミナ料理を食べる習慣がある。
©KOREA WAVE