ベッドブランド「シモンズ」が昨年、「エースベッド」に続き、韓国のベッド業界で2番目に年間売り上げ3000億ウォンを突破した。2019年には2000億ウォンだったのが、わずか2年で急成長している。背景にはブランド高級化(プレミアム)戦略が挙げられる。
シモンズは2017年からブランド人材を迎え入れている。現在、ファッション・ジュエリー・ホテル分野のブランドに勤めた人材は50人余りという。
ルイ・ヴィトン、シャネル、グッチから、ホテル新羅まで分野も多様だ。このような人材構成はアン・ジョンホ代表の「時代変化に歩調を合わせて消費者にきちんとしたブランド経験を与えることができる最精鋭人材を全面配置しなければならない」という経営哲学に沿ったものだ。
戦略企画部門委託管理チーム長のキム・ムンヨン氏はシャネルとボッテガ・ヴェネタで6年間勤めた経験がある。2018年にシモンズに転職した後、売り場の陳列と販売、顧客応対など運営ガイドを確立・管理する役割を担う。キム氏は離職の理由について「(シモンズが)ブランド品に跳躍しようとする努力を垣間見ることができた。さらに多くのチャンスがあると思った」と振り返る。
2008年から8年間、エルメネジルド・ゼニアに勤務していたキム・ナギョン氏(戦略企画部門直営管理チーム)も、キム・ムンヨン氏と同年、シモンズに合流した。専門睡眠コンサルタントのスリップマスター出身で、旗艦店のシモンズギャラリー江東遁村店を指揮する。
キム・ナギョン氏は「売り場の第一印象から、状況別の応対、今後の関係づくりまで、顧客コミュニケーション全般を合わせた、シモンズだけの顧客管理システムがある」「良い品質に体系的な顧客管理が相乗効果を発揮し、実績に連結されている」とみている。
昨年、シモンズに転職した人事部門部署長のキム・ギョンウン氏は、ホテル新羅で8年間勤めた経験を土台に、スリープマスターをはじめとする役職員採用・教育を専門担当する。「最高の顧客サービスとして定評のあるホテル新羅のスタイルをシモンズにも適用している。ブランドの体系的なシステムを受けて成長した人材が、シモンズに根を下ろし、社内文化から顧客サービスまで水準がアップグレードされている」と評価している。
©MONEYTODAY