韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領がスペイン・マドリードでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の日程を終え、スペインを離れた。1日昼にはソウルに到着する。
ユン大統領はマドリードで3日間の公式日程をこなした。豪州、オランダ、ポーランド、デンマーク、チェコ、カナダ、英国の各国首脳と会談し、欧州連合(EU)常任議長との略式会談に臨んだ。
加えて、岸田文雄首相やバイデン米大統領と4年9カ月ぶりに日米韓首脳会談を開催したほか、NATOのストルテンベルグ事務総長やスペイン国王のフェリペ6世と面談した。
韓国首脳として初めて参加したNATO同盟国・パートナー国首脳会議で3分間演説した。
ユン大統領は今回の多国間外交デビューを通じて、自由・民主主義の価値を基盤とした連帯を確固たるものにし、半導体と防衛産業、原子力、先端技術など安全保障協力を強化する成果を上げた。
北東アジアに限られていたグローバルネットワークを欧州に拡大し、実質的な利益創出に向けた経済同盟としての第一歩を踏み出したという分析も出ている。
ただ、中国やロシアとの関係設定は今後の課題に挙げられる。
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