2024 年 12月 27日 (金)
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NFT手数料VSキャッシュアイテム…ブロックチェーンゲームの勝者 (下)

ネクソンのブロックチェーンゲーム「MapleStory N」の紹介映像(NDCホームページキャプチャー)©news1

一方で、韓国大型ゲーム会社が最近発表したブロックチェーンゲームは、「ウィーメイド(WeMade)」に追随しているわけではないという状況にあるようだ。

ネクソンは、自社の代表作「メイプルストーリー(MapleStory)」をブロックチェーンゲームにすると宣言したうえ、キャッシュショップ(アイテムを購入できる場所)の運営や有料商品の販売をしないと明らかにした。ゲーム中心のビジネスモデルから脱するという話だ。理由はマーケットの構築にある。

一方で、ブロックチェーンゲームが完成度を高めるためには、利用者がNFTを売買を続けるという「経済エコシステム【https://koreawave.jp/?s=%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%B0%E3%80%80%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0】」を構築しなければならない。

ネクソンは、ブロックチェーンゲームの場合、会社が市場に介入して有料アイテムを販売すれば、利用者が作りだすマーケットが思うように機能しないと展望している。

ネクソンコリアのカン・デヒョン最高執行責任者(COO)は「利用者が自由にマーケットを作りだすためにもキャッシュショップを運営しない。会社の主要売上はNFT取引間手数料になるだろう」と明らかにした。また「このような決定により、ブロックチェーンゲームエコシステム全体のパイが拡大され、究極的には現在よりはるかに成長した姿を見せるだろう」と説明した。

加えて、ネットマーブルのブロックチェーンゲームも概念が違う。ネットマーブルはNFT取引手数料の代わりに「有料アイテム販売」だけで売り上げを得ている。

もちろん、ネットマーブルブロックチェーンゲームでも取引手数料が発生するが、手数料の50%は消却され、残りの50%は自社ブロックチェーンエコシステム「マブレックス」(MBX)の成長のためのファンドに投入される。事実上、会社がNFT取引手数料を売り上げとして認識できないということだ。

ネットマーブルのクォン・ヨンシク代表は「他のゲーム会社のように、会社がコイン取引手数料を受け取って売り上げを出す構造ではなく、純粋にインアプリ売り上げ(有料アイテム)を通じて収益を出す構造だ」と明らかにした。クォン代表によると、ブロックチェーンゲーム「A3: STILL ALIVE」を2カ月程度運営し、DAU(1日利用者数)の増加やインアプリ売り上げの増加現象を確認したという。

ゲーム業界関係者は「最適の収益モデルを追求するプロセス」にブロックチェーンゲームの収益構造の違いがあるとみる。同関係者は「成功したと認められるようなブロックチェーンゲームはまだ存在しない。ゲーム会社が試行錯誤を重ね、NFT価格が長期間維持される経済システムを作ることがカギだ」と指摘している。

©news1

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