韓国の倉庫型ディスカウント店であるイーマートトレーダーズとロッテマートマックスが今年上半期、首都圏に新規支店を出し、出店競争に拍車をかける。
これまで、成長が鈍化してきたイーマートトレーダーズは6月、京畿道(キョンギド)東灘(トンタン)に新規店舗を開き、成長の勢いを取り戻そうという思惑だ。ロッテマートも既存のビッグマーケット永登浦(ヨンドゥンポ)店と衿川(クムチョン)店を上半期内にマックスに転換してオープンする。
流通業界関係者によると、イーマートトレーダーズは6月27日に東灘店を開店する。プレオープン期間を経て7月4日に正式オープンとなる。イーマートは最近、こうした内容の大規模店舗開設計画を京畿道華城(ファソン)市に提出した。東灘駅近隣の東灘2新都市地域に位置する東灘イーマートトレーダーズは、約1万2000平方メートル。全国21番目のトレーダーズの売り場だ。
昨年まで2桁の成長で、うなぎのぼりだったトレーダーズも、最近は停滞気味だ。第1四半期の売上成長率は0.3%にとどまり、特に既存店はマイナス0.2%だった。
既存の倉庫型ディスカウントストア「コストコ」や「ビッグマーケット」などとは異なり、別途年会費を受け取らず生鮮食品中心のコスパショッピングで人気を集めてきた。だが、オンオフライン生鮮食品市場競争が激しくなり、雰囲気が変わった。ここにロッテマートが倉庫型ディスカウントストアモデルである「マックス」を新規に出店し、業界の主導権が揺らいでいることも影響したとみられる。
イーマートは昨年2月、蓮山(ヨンサン)店オープン後、1年半ぶりにトレーダーズ東灘店を起点に成長軌道に復帰する方針だ。東灘店以後、追加出店が確定したところはないが、2025年までに5店舗を出す計画だ。
©MONEYTODAY