韓国でソーシャルディスタンスが全面解除され、2日には屋外でのマスク着用も解除された。中小の劇場が集まるソウル市鍾路区(チョンノグ)大学路(テハンノ)にも少しずつそよ風が吹いている。
これに先立ち、大学路で先月28日、公演会場のチケットブースが一つ二つとオープンした。午後7時の公演はまだ席に余裕がある。公演開始時間が近づくにつれチケットを手に入れようとする人が列をなす。
「ソーシャルディスタンスが全面解除され、以前より気軽に公演を見に来られるようになった。歓声を上げるのことも一部許され、客席の可変式の椅子もなくなり、以前より人が多くなったようだ」。イエス24ステージで会ったソンさん(21)はこう喜んでいた。
「公演会場をこつこつ訪れるマニアだけでなく、一般の観客が少しずつ増えているようだ。留学生など外国人も以前より目立つ。ただし、会場では依然マスクをしている」。アートワンシアターの前で会った30代後半、キムさんの感想だ。
新型コロナウイルス感染が完全には収束しておらず、依然として慎重になる点もある。地下空間の狭いチケット売り場の前では、間隔を置いて並び、対話を控える姿も垣間見えた。
ミュージカル「ウエスタンストーリー」を見に来たというイさん(20)。「まだ新型コロナの不安が残っている。だけど、公演会場は防疫規則をきちんと守っていると思って、年明けからときどき来ていた」
新型コロナが発生してから聞かれなくなってしまった公演会場での歓声も、復活している。ソーシャルディスタンスの全面解除とともに、会場で歓声を上げることが許されたためだ。舞台公演の関係者たちは「観客たちの反応をより感じることができ、俳優たちもたくさん力をもらえると言っていた」と語る。
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