家電は「大きいことはいいことだ」だけではない。「小さいことはいいことだ」もある。単身世帯の増加と新型コロナウイルス感染以後に広がった非対面文化により、小型家電市場が成長しているからだ。
家電業界の関係者によると、小型家電が新たな家電「ブルーオーシャン(新しい市場)」として注目されている。小型家電は通常の家電製品よりはサイズが小さく、大半が半移動式家電を意味する。
白色家電の大きさを減らした1人用ミニ家電から、植物栽培機のような新たな用途を作り出した新家電まで、小型家電の種類も多様化した。大きな家電の中で付随的なものであった過去の役割から脱しつつあるという分析だ。
グローバル市場調査機関「シジョン(Cision)」は、2020年当時、386億3786万ドルだった小型家電市場規模が、年平均5.86%で成長し、2030年には679億ドルに達すると見通した。
業界関係者は、小型家電の人気が1人世帯の増加と非対面文化から始まったと分析している。家電製品を1カ所に固定しておいて使用した時とは異なり、各自の空間で自分だけの家電を使用するようになった。韓国統計庁によると、2020年現在、韓国の1人世帯は664万3000世帯で、全体世帯の31.7%を占める。
韓国サムスン電子は、ワインやビールを入れるなどの用途として部屋で使えるミニキューブ冷蔵庫や、棚の上に置いて使う小型食器洗浄機「カウンタートップ」を発売した。LG電子は今月、移動式エアコンを発売した。LG電子関係者は「在宅勤務などで別途の空間を使う人が増え、移動式エアコンの需要が増えた」という。韓国の家電メーカー「ウィニアディムチェ」は3キロ容量のミニ乾燥機を出したりもした。
©MONEYTODAY