2024 年 11月 26日 (火)
ホームライフスタイルトラベル「醜いアヒルの子」から「白鳥」へ…漢江に浮かぶ幻想の島 (下)

「醜いアヒルの子」から「白鳥」へ…漢江に浮かぶ幻想の島 (下)

セビッ島(写真提供=暁星)©news1

セビッ島は、本格的な運営後、徐々に訪問客が増加し、2019年には216万人が訪れていた。だが、2020年の新型コロナウイルス感染拡大によって2021年の訪問客は再び25%減少した。

昨年末までのセビッ島の累計訪問客は1337万人だ。民間投資事業であるだけに、訪問客を引き付けるためのさまざまなアピール策が必要だという指摘が絶えず提起されてきた。ただ、公益性を重視する観点から、現実には制約も多い。

そんなセビッ島にも変化が訪れた。

野外活動や自然の中での休息を求める市民の間で、この島が「水辺複合文化空間」として脚光を浴びるようになったのだ。それを示す端的な例がソルビッ島に昨年12月オープンした食堂兼ワインバー「ムードソウル」だ。最大80人を同時収容。漢江の夜景を360度鑑賞しながらワインや食事を楽しめるスポットで、熾烈な予約競争が繰り広げられている。

また、自転車専門プラットフォーム運営「ライトブラザーズ」も、セビッ島への入店を控え、レジャー活動に関心が高いMZ世代の関心を集めている。

セビッ島の夜景は既に、ソウルのランドマークだ。

セビッ島の夜景(ソウル市提供)©news1

発光ダイオード(LED)照明が明かりを灯すと、島を訪れた訪問客の嘆声があちこちから聞こえる。盤浦大橋のレインボー噴水とともに幻想的なハーモニーが奏でられ、市民の夜間外出コースとして人気だ。

昨年4月、オ・セフン氏は再びソウル市長選に挑み、当選を果たした。セビッ島で遊説した際、「パク・ウォンスン前市長が2年間も閉鎖し、市民の利用を制限したため、赤字が蓄積し始めた」と批判する一方で「誤解も批判もたくさんあったが、現在は定着してきた」との認識も示した。

セビッ島は、前・現ソウル市長間の葛藤に振り回され、オ・セフン市長にとっては「痛い指」とまで言われた。そんな島は最近、ソウルの「心のヒーリングスペース」として浮上、「醜いアヒルの子」から「白鳥」へ変貌を遂げている。

ソウル市漢江事業本部長のユン・ジョンジャン氏は「セビッ島は全世代のための複合文化空間というだけでなく、グローバル韓国拠点として飛躍するだろう。これからも祝祭や公演、体験イベントなど、多彩な文化コンテンツも共に提供する計画だ」と意気込む。

©MONEYTODAY

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