韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)次期大統領は13日午後2時、ソウルの政権引き継ぎ委員会で記者会見を開き、新たに8人の閣僚内定者の名前を発表した。また大統領秘書室長にはキム・デギ(金大棋)元大統領府政策室長を選んだ。
【閣僚内定者】(敬称略)
〇社会副首相兼教育相
キム・インチョル(金仁喆)
〇外相
パク・ジン(朴振)
〇統一相
クォン・ヨンセ(権寧世)
〇法相
ハン・ドンフン(韓東勲)
〇行政相
イ・サンミン(李祥敏)
○環境相
ハン・ファジン(韓和眞)
〇海洋水産相
チョ・スンファン(趙承煥)
〇中小企業ベンチャー相
イ・ヨン(李永)
キム・インチョル氏は前韓国外大総長。ユン氏は「教育現場の豊富な経験をもとに、教育政策に声を上げた改革者」としたうえ「教育省改革と高等教育革新を通じ、第4次産業革命時代に備え、子供・青年の世代に公正な教育機会、教育多様性を設計していく適任者」と明らかにした。
パク・ジン氏は米国通の外交官。1993年にキム・ヨンサム(金泳三)政権時に大統領府秘書官に抜擢され、大統領の通訳を担当した。ユン氏当選後に韓米政策協議代表団団長として訪米した。日本にも詳しい。ユン氏は「外交現場での豊富な経験によって、膠着状態に陥った韓国外交を正常化し、韓国が国際社会で責任と連帯を果たす中枢国家に生まれ変わることに貢献すると判断した」と紹介している。
ユン氏のソウル大法学部直属の先輩であり、最側近に分類される。1983年に司法試験合格。水原やソウルの地検検事、ソウル地検副部長検事などを務めた。昨年「国民の力」人材スカウト委員長を務め、ユン氏の入党に大きな役割を果たした。2002年8月に政界入りし、パク・クネ(朴槿恵)政権時代には駐中大使も務めた。ユン氏は「統一・外交分野の専門性と豊富な経験をもとに、北朝鮮の核問題はもちろん、原則に基づいた南北関係の正常化により真の朝鮮半島での平和の時代を切り開く適任者だ」と紹介した。
ハン・ドンフン氏は司法研修院副院長(検事長)。ユン氏が検察在任時代、SK粉飾会計事件と大統領選挙秘密資金事件、現代車不正事件、外換銀行売却事件、チェ・スンシル(崔順実)国政介入事件など、ともに捜査した最側近とされる。
ユン氏は「約20年間、法務省と検察の主要要職をあまねく経ており、捜査と裁判、検察制度、法務行政分野の専門性を築いてきた。今後、法務行政の現代化、グローバルスタンダードに合致する司法システムを確立する適任者と判断した」と話している。
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