BTSメンバーのRMが購入してInstagramで公開し、世界で2万点以上が売れた「半跏思惟像ミニチュア」。この人気にあやかろうと、韓国で最近、粗悪な模造品の販売が相次ぎ、国立博物館文化財団が法的対応を検討している。
「半跏思惟像」は韓国の国宝で、国立中央博物館が2体所蔵している。国立博物館文化財団が「優れた文化財を広報し、国の格を高めるため」としてミニチュアの製作を企画。1年以上かけて開発したという。
このミニチュアをRMが購入し、昨年6月、自分の作業室にこのグッズを置いた写真をInstagramに掲載したところ、ファンが競って購入するようになり、世界で爆発的な人気を集めた。
この人気に便乗して、Eコマース事業者(A社)が今月7日から2週間、事前予約方式で「半跏思惟像ミニチュア」製品の注文を始めたことがNEWSISの取材で判明した。予約初期に掲載された画像は、下段の台、腕の帯、パステルトーンカラー、パッケージなどが財団商品とほぼ同じに見える。
A社は財団のオンラインショップで「ミニチュア」の純正品を大量購入し、これを3Dデータ化した後、事前予約のためのイメージを作ったようだ。ただ、模造品は量産されていない状態とみられる。
財団側が抗議すると、A社側は「純正品そのものが知的財産権に登録されていない」と主張したうえ「財団のミニチュアで表現されている独自の要素は排除している」と反論したという。
財団のキム・ヨンサム社長は「財団のミニチュアは、公開された国宝をベースに作られた商品であるため、知的財産権として登録はしていない」と説明している。財団側はA社が模造品を製作した場合、法的措置に踏み切ると警告している。
©NEWSIS