タングンマーケットは昨年、352億ウォンの営業損失を出した。1年前に比べて営業損失が2.6倍増えた。しかし、多額の赤字にもかかわらず、同社が大規模な投資を誘致し、3兆ウォンの企業価値が認められたのは、韓国を代表するハイパーローカル(地域密着)プラットフォームとして著しい成長ぶりを見せているからだ。
タングンマーケットは2015年に設立。累積加入者数は2300万人を突破した。月間利用者数は1800万人を超える。国内人口の3分の1以上が毎月1回はタングンマーケットを利用していることになる。
新型コロナウイルス感染の長期化がタングンマーケットの成長促進剤になった。新型コロナで屋外での活動が制限され、地域社会に目を向ける人が増えたのだ。タングンマーケットの成長は他のO2O(オンオフライン連携)企業にハイパーローカル競争力の強化に乗り出させている。
タングンマーケットは設立当初、個人間取引(C2C)を主なサービスとして掲げた。特徴は、取引商品の検索を自分の居住地または職場から半径6キロ以内に制限したことだ。歩いて1時間、車では10分の距離だ。ハイパーローカルを攻略するためのタングンマーケットだけの戦略だ。
タングンマーケットは新型コロナをきっかけに急成長し、感染拡大直前の2020年1月に480万人だった月間利用者数は、同年8月1086万人、2021年1月1420万人、今年1月1700万人と急増した。
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