米ビジネスインサイダーなどによると、ロシアの独立系メディア「プロエクト」はこのほど、プーチン露大統領が甲状腺がんの手術で治療を受けてきたと報じた。
プロエクトは、公開された政府文書を分析し、プーチン氏がソチの官邸で医師と過ごした時間を確認した。それによると、2016年から4年間、甲状腺がん専門医が166日間、35回にわたってプーチン氏の官邸を訪問し、耳鼻咽喉科専門医は282日間、59回訪れた。
プロエクトは、医療陣が官邸近くのホテルに泊まった日付が、プーチン氏が公の場に姿を現さなかった時期などと一致すると分析した。
最近、写真で確認されるプーチン氏のむくんだ顔も、甲状腺がん治療にしばしば使われるステロイドを使用しているためだという推測が出ている。
クレムリンはプーチン氏の健康異常説に対する質問を拒否したことがあり、2020年には「健康は非常に良好だ」と主張した。
プロエクトは、プーチン政権に批判的な調査報道で知られ、露当局から活動を禁じられている。
©NEWSIS