デンマークの玩具メーカー「レゴ(LEGO)」社のブロックを使ったグローバルテーマパーク「レゴランド」が5月5日、韓国江原道(カンウォンド)春川(チュンチョン)に「レゴランドコリアリゾート」としてオープンする。竣工式が3月26日開かれ、チェ・ムンスン(崔文洵)江原道知事は「私の人生で、きょうが最も幸せな日の一つ」と心境を語った。世界で10番目、韓国では初のレゴランドとなる。
江原道は2011年9月、テーマパーク運営会社の英マーリン・エンターテイメンツ、LTPコリアなどとともに「レゴランドコリアリゾート」開発事業の投資合意覚書を締結。2014年11月には起工式を開き、2015年完工をめどに事業を進めてきた。ところが工事費の問題などで本契約締結がまとまらず、事業予定地から青銅器時代の遺物が一挙に出土したことで、開発が大幅に遅れた。加えて新型コロナウィルス感染拡大により、オープンがさらにずれ込むのではないかという懸念も持ち上がるなかでの竣工式だった。
レゴランドコリアやマーリン・エンターテイメンツによると、年間150万人以上の来園者が訪れる見通しで、地域経済効果は年間5900億ウォン、2200人余りの雇用誘発などが期待されるという。各国で運営中の9つのレゴランドでは来園者数は年間150万~300万人程度。レゴランドコリア側は、春川の優れた立地のおかげで、長期的には300万人になるとも予想しており、テーマエリアもさらに増やす予定という。
レゴランド総括社長のジョン・ヤコブセン氏は3月26日の記者懇談会で「韓国のレゴランドは湖に囲まれた島に立地し、世界10カ所の中で最も美しいと思う。レゴランドだけでなく他のテーマパークまで広げて考えても、最もユニークな立地だ」と語った。
マーリン・エンターテイメンツCEOのニック・ヴァーニー氏は同日、「レゴランドコリアはホテルと同時にオープンする初めてのレゴランドリゾート。韓国の経済規模を考慮すると、今後も投資を継続していく計画であり、実際に韓国の消費者たちは良質なレジャー体験需要を探していると思う」と述べた。
レゴランドは、満2~12歳をターゲットにし、子供たちが楽しめる空間となっている。7つのテーマ空間は「レゴ」アイテムを素材にしており、他のテーマパークとは差別化されている。
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