2024 年 11月 27日 (水)
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SKハイニックス、メモリー依存度下げ「総合半導体会社」に布石 (下)

30日、京畿道(キョンギド)利川(イチョン)本社で開かれた定期株主総会で発言するSKハイニックスのパク・ジョンホ(朴正鎬)副会長(同社提供)©MONEYTODAY

ファウンドリー事業は最近、世界的に最も注目度の高い産業の一つだ。特に、SKハイニックスが事業領域として決めた8インチファウンドリー市場は、先端工程ではないものの、最近になって半導体の需給難が最も深刻な分野の一つだ。半導体の供給難が当面、長期化すると憂慮されるなか、今後の成長が期待される産業群だ。現在、キーファウンドリーのM&Aに対する各国の競争当局の審査が進められ、韓国の公正取引委員会も最近、企業合併を承認し、手続きが9合目まで進んでいる。

ただ、8インチファウンドリー市場の場合、多品種少量生産に有利な構造なので、先端工程に比べて収益性が低い。また、今のところは半導体の供給難で需要が急増しているが、成熟工程のため、いつ産業が衰退するかは未知数だ。さらに、世界の半導体装備会社が先端工程装備の開発に熱を上げている状況であることから、装備確保にも困難がある。

これを受け、SKハイニックスはこれにとどまらず、世界的な半導体設計専門企業「アーム(ARM)」の共同買収も推進している。

SKハイニックスのパク・ジョンホ(朴正鎬)副会長は最近、京畿道(キョンギド)利川(イチョン)本社で開かれた定期株主総会直後、「戦略的投資家とともにコンソーシアムとして買収する案を検討中」と答えた。アームは日本ソフトバンクグループ傘下で、英国に本社を置く。特にスマートフォンの「頭脳」と呼ばれるアプリケーションプロセッサー(AP)などモバイルチップ設計分野の世界シェアは90%にのぼる。

アームの買収に成功すれば、SKハイニックスはメモリー半導体に加え、非メモリー半導体分野でも開発・設計・生産まですべて遂行できる「総合半導体会社」となる。これを通じて「規模の経済」を活用し、先制的な投資や生産で、市場競争で優位を確保できる土台を作る。

パク副会長は「グローバル企業とのパートナーシップを強化し、投資効率と生産性を高め、安定的な収益構造基盤を作る」と述べ、半導体景気サイクルによって乱高下する実績の問題を解決する、と株主らに約束した。

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