◇真黄色のサンシュユの祝宴…求礼(全羅南道)
サンシュユの里と呼ばれる全羅南道・求礼(クレ)。智異(チリ)山や蟾津江(ソムジンガン)、見事に咲いたサンシュユの花による華麗な風景を誇り、長年、春の旅行先として、ハイキングの名所として、その名をとどろかしている。
先月中旬に開催予定のサンシュユ祭りは中止となった。だが、今年も求礼・山東面のサンシュユ村を色づけた真黄色のサンシュユは、春の観光客を虜にする。
ほかにも、求礼では滝、千年寺、華厳寺(ファオムサ)など、さまざまな観光名所がある。
◇菜の花なら…済州
済州(チェジュ)島の山房(サンバン)山は、何十万年の前に形成された雄大な鐘の形をした火山地形。春には山麓が黄色の菜の花で埋め尽くされ、美しい花の名所に変身する。
済州島で最も有名な祭りのひとつである済州菜の花祭りは、春の訪れを知らせるイベントだ。多くの観光客が美しい景色と菜の花の香りを満喫するためにここを訪れる。今年は昨年に続き非対面で開催される予定だ。
◇名実ともに桜の代表名所…鎮海(慶尚南道)
鎮海軍港祭の桜まつりで広く知られる慶尚南道(キョンサンナムド)鎮海(チネ)は、春の美しさを存分に感じることができる場所だ。有名な桜の名所で、毎年各地から数多くの人が訪れる。軍港祭は2020年からパンデミックによって中止となっているが、旅行客は依然として桜が満開を迎える瞬間を目にするためにここに集まってくる。
鎮海では色々な写真スポットがあるが、その中でも余佐川(ヨジャチョン)ロマンス橋は、水辺に映った桜の美しい姿を鑑賞できる必須コースだ。また、桜が絶え間なく咲く鉄道沿いの散歩を楽しめる慶和(キョンファ)駅も人生最高の写真が撮影できる場所だ。
◇海の風景が調和した美しい景観…麗水(全羅南道)
朝鮮半島南方の海岸の中心部に位置する全羅南道麗水(ヨス)は、透き通った海が贈るロマンチックな風景としてよく知られている。麗水都心から南東に約1キロ進んだ先に位置する梧桐島(オドンド)では、他のどの地域よりいっぱいに生い茂ったツバキの群落地を見ることができる。
赤いツバキと綺麗な遊歩道、海の風景が調和した美しい景観を誇る。椿は冬に咲き始め、3月には満開を迎えている。
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