韓国の建設業界が未来の新成長エンジンの確保に力を注いでいる。5月に発足するユン・ソンニョル(尹錫悦)政権が「脱原発政策廃棄」を推進することで、原発が業界の成長エンジンとして浮上するかに関心が集まっている。
関連業界関係者によると、現代(ヒョンデ)建設は2月28日、米ホルテック(Holtec)と「原発解体協力契約」(Teaming Agreement)を締結した。現代建設は今回の契約でホルテックが進めているインディアンポイント原発(ニューヨーク州)の解体事業にPM(Project Management)として参加する。今後、ホルテックが所有しているオイスタークリック原発(ニュージャージー州)やピルグリム原発(マサチューセッツ州)などの解体事業にも参加する予定だ。
建設会社のみならず、韓国の主要企業が米原発解体事業に進出するのは現代建設が初めて。現代建設は今回の契約締結で、今後発注が予想される国内原発解体事業でも優位を占めることができると期待した。
国内内外で原発の役割は大きくなる見通しだ。ロシアのウクライナ侵攻による欧州での原発の比重拡大と、ユン次期大統領による脱原発政策廃棄の公約などのためだ。
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