
韓国・三養食品のグローバル・メガブランド「ブルダック」シリーズの累計販売量が100億個を超えた。2012年の発売から14年で達成した記録だ。汁なしラーメン市場で圧倒的な存在感を示し、食品業界の“麺ビディア”と呼ばれるブルダックシリーズは、今回の記録でグローバル市場での地位をさらに固めた。
食品業界によると、ブルダック炒め麺シリーズの累計販売量は2026年5月末時点で100億個を突破したと暫定集計された。これは世界人口約83億人が1人1回以上、ブルダック炒め麺を食べた計算になる。
2012年に初めて発売されたブルダック炒め麺は、当初は韓国内のマニア層を中心に注目されたが、一時的な人気にとどまるかに見えた。だが、ユーチューブなどオンラインで、世界の消費者の間に「ファイヤーヌードル・チャレンジ」が遊び文化として定着し、世界的ヒット商品へと急転した。強力な海外ファン層が形成され、「ブルダック」ブームは続いている。
ブルダック炒め麺の成功は、三養食品のキム・ジョンス会長の粘り強い推進力から始まったとの評価がある。キム会長は2011年初め、偶然訪れたソウル明洞の飲食店で若者たちが辛いブルダックを楽しむ姿に着想を得て商品開発に着手し、約1年をかけて韓国人が好む辛さを実現した。発売初期に「辛すぎる」との評価があっても、ブランドの個性を捨てずに押し通した。
三養食品は、ブルダック炒め麺が海外消費者の関心を集め始めた2016年から海外市場を積極的に開拓し、わずか2年で80カ国余りに販路を広げた。これに支えられ、海外売り上げは2016年の930億ウォン(約102億円)から2025年には1兆8838億ウォン(約2072億円)へ、9年で約20倍に増えた。同じ期間に海外売り上げ比率も26%から80%へ大きく拡大した。三養食品は2025年、9億ドル(約1515億円)規模の輸出を達成し、現在は韓国ラーメン輸出の約60%を担っている。
海外市場での爆発的な需要は、三養食品を輸出主導型企業へと変化させた。急増する需要に対応するため、同社は輸出製品の生産拠点である密陽工場に4200億ウォン(約462億円)を投じ、2022年5月と2025年6月にそれぞれ第1、第2工場を完成させた。両工場は年間最大13億個のラーメンを生産できるインフラを備え、輸出の中核拠点の役割を担っている。中国市場を狙った現地生産拠点の設立も進めている。2025年7月に着工した中国工場は、完成すれば8ラインで年間11億個のラーメンを生産できる見通しだ。
三養食品は今後、ブルダックブランドの知的財産権(IP)を活用し、グローバル総合食品企業へ飛躍する構想を具体化している。麺類からソース、スナック分野へ領域を広げ、世界的なファン層を基盤にブランド競争力を強化する。
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