2026 年 6月 9日 (火)
ホームライフスタイルアートなぜ今、ソウルが日本の現代アートに熱狂するのか?「かわいい」の裏にある孤独と伝統

なぜ今、ソウルが日本の現代アートに熱狂するのか?「かわいい」の裏にある孤独と伝統

コバヤシ麻衣子 Silent Thoughts, 146 x 112 x 4 cm, Acrylic, color pencil, Japanese paper on canvas, 2026(c)NEWSIS

日本の現代美術を紹介する展示会が、ソウルのギャラリーで相次いで開催されている。キャラクターに着想を得た絵画から、自然との共存をテーマにした作品、正統派の具象絵画まで、多彩な表現がソウルの美術ファンの関心を集めている。

漢南洞(ハンナムドン)の「ギャラリー・ジョウン」では11日から、コバヤシ麻衣子氏の個展「Songs Echo Memories」が始まる。コバヤシ麻衣子氏は約20年にわたり、人間と動物の特徴を併せ持つ架空の存在「リミナル・クリーチャー(Liminal Creature)」を描いてきた。今回は音楽が呼び覚ます記憶をテーマに、愛や悲しみ、不安といった人間の内面を表現した作品を展示する。

ソウル・江南(カンナム)の「リナギャラリー・ソウル」では、川崎泰史氏の個展「Blue Blue Bear and Green, Blue Blue Bear and Sea」が7月11日まで開催中だ。繰り返し登場する「青いクマ」を通じ、人間による自然環境の改変や、野生動物との共存のあり方を問いかける。

また、狎鴎亭(アックジョン)の「ギャラリーコロンB」では13日から、三嶋哲也氏の韓国初個展が始まる。現代日本の美術界でポップアートなどが主流となる中、三嶋氏は一貫して正統派の具象絵画を追求。写真などに頼らず、モデルや静物を徹底して観察し、ルネサンス絵画の伝統を基に独自の油絵の具で質感や光を繊細に描き出す。

かわいらしさの裏にある孤独や、自然へのまなざし、伝統的な技法へのこだわりなど、それぞれ異なるアプローチで同時代を切り取る日本現代美術の「今」が、ソウルの夏を彩っている。

(c)NEWSIS

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