
韓国水原市で開催されたサッカー女子のアジア・チャンピオンズリーグ(AWCL)決勝で、日本の東京ヴェルディ・ベレーザを破って優勝した北朝鮮のサッカー女子選手団「ネゴヒャン(わが故郷)」の監督らが23日、試合後の公式記者会見で、報道陣から「北側」と言及されたことに強く不快感を示し、会見を途中で打ち切って退席する騒ぎがあった。北朝鮮側は国際大会の場で「朝鮮民主主義人民共和国」の公式国号を正しく呼ぶよう繰り返し求めており、南北間の呼称を巡る神経戦が改めて浮き彫りになった。
ネゴヒャンは同日、東京ヴ・ベレーザに1-0で勝利し、アジアの頂点に立った。試合後の記者会見でリ・ユイル監督は「創部から14年しか経っていないクラブが優勝できたのは、ひとえに敬愛する(キム・ジョンウン)総書記同志の温かい愛と配慮、信頼があったからだ」と喜びを語っていた。
しかし、会見の終盤に韓国メディアの記者が「北側女子サッカー」と表現して質問したことで、場内の空気が一変した。北朝鮮側の通訳が即座に「質問を言い直し、国号を正しく呼んでほしい」と制止。記者が「どのように表現すればよいか」と聞き返すと、同席していたキム・ギョンヨン選手が「私たちは朝鮮民主主義人民共和国だ」と色をなして反論した。
北朝鮮側の通訳が「これ以上の質問は受け付けない」と言い放ち、リ監督らはそのまま席を立って会見は終了した。選手らはその後の共同取材区域(ミックスゾーン)でも一言も発さず、無言で競技場を後にした。
リ監督が公式会見の場で国号の呼称を問題視したのは今回が初めてではない。2023年の杭州アジア大会で韓国を破った際にも、韓国の報道陣から「北朝鮮」と呼ばれたことに対し、「国号を正確に呼ばなければ質問には一切答えない」と色をなして反発していた。
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