韓国のユン・ソンヨル(尹錫悦)次期大統領は14日、韓国大統領府の組織で監査機関を総括する民情首席秘書官室の廃止方針を改めて示した。
ユン氏は同日、金融監督院研修院(ソウル市鍾路区通義洞)に設置された当選者執務室で、大統領職引き継ぎ委員会のアン・チョルス(安哲秀)委員長、クォン・ヨンセ(権寧世)副委員長、ウォン・ヒリョン(元喜龍)企画委員長と会合を持った。キム・ウンヘ(金恩慧)報道官によると、その際、ユン氏は「今後、大統領室の業務から監査機能を徹底的に排除し、民情首席室を廃止する」と明らかにしたという。
ユン氏は「いわゆる社稷洞(サジクドン)チームはあり得ない。過去に監査機関を掌握した民情首席室は、合法を装って政敵、政治的反対勢力を統制することが少なくなかった。世評の検証を偽装して裏調査をしてきた。このような残滓を清算する」と強調した。
社稷洞チームは1970~80年代に大統領府の特命により、大統領親族の管理や情報収集の機能を担当していた非公式組織。鍾路区社稷洞で密かに作業していたことから「社稷洞チーム」と呼ばれた。2000年10月、当時のキム・デジュン(金大中)大統領の指示で解体された。
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