
北朝鮮のキム・ヨジョン(金与正)朝鮮労働党副部長は18日付談話で、韓国のチョン・ドンヨン(鄭東泳)統一相が「無人機侵入事件」に関して遺憾の意を表明し再発防止を約束したことについて、「高く評価する」との立場を明らかにした。そのうえで、今後は南側との国境線に対する警戒を強化すると表明した。談話は朝鮮中央通信が19日発表した。
キム・ヨジョン副部長は「チョン・ドンヨン統一相が韓国側の無人機による挑発行為を公式に認め、あらためて遺憾と再発防止の意思を表明したことを高く評価する」と述べた。
一方で「繰り返し強調するが、その主体が誰であれ、いかなる手段であれ、朝鮮民主主義人民共和国の主権に対する侵害行為が再発すれば、恐ろしい事態に直面することになる」と警告し、「これは脅しではなく、明確な警告だ」と強調した。
これは18日、チョン・ドンヨン氏が「民間無人機の対北侵入事件」に関連して重ねて遺憾を示し、「飛行禁止区域」を含む「9・19南北軍事合意」の先行的な復元を検討し推進する考えを明らかにしたことを受けた発言だ。
キム・ヨジョン副部長はさらに「今回のような重大な主権侵害の挑発を確実に防ぐための担保措置を講じることは、全面的に韓国自身の存続のためでもある」と述べ、「韓国と接する共和国の南部国境全般に対する警戒強化措置を取る」と明らかにした。そして「敵国との国境線は当然、強固でなければならない」とし、措置の必要性を重ねて訴えた。
北朝鮮は2024年以降、軍事境界線(MDL)以北地域に地雷を埋設し、鉄条網を設置するなど、いわゆる「国境線化」作業を進めている。今月下旬に開催が見込まれる第9回党大会で、MDLを正式な「国境線」と宣言する可能性も指摘されている。
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