
ミラノ・コルティナ冬季五輪を単独中継する韓国の総合編成チャンネルJTBCが、韓国スノー競技史上初の金メダルを獲得したチェ・ガオンの決勝演技を本放送で生中継しなかったことが波紋を広げている。巨額の放映権料を投じながら歴史的瞬間を逃し、国民の視聴権を損なったとの批判が出ている。
チェ・ガオンは13日(韓国時間)、スノーボード女子ハーフパイプ決勝で、1、2回目に転倒しながらも3回目に90.25点を記録して逆転優勝。今大会の韓国勢初の金メダルであり、スキー・スノーボード種目を通じても初の五輪金となった。
問題となったのは、金メダルを決めた3回目の滑走がJTBCの本チャンネルで生中継されなかった点だ。JTBCは決勝1回目までを放送後、同時間帯のショートトラック準決勝へ編成を切り替えた。チェの3回目は系列のスポーツ専門チャンネルで放送され、本チャンネルでは金メダル確定のニュースが字幕速報で伝えられた。
ショートトラックが冬季五輪の人気種目であることを踏まえた編成とみられるが、単独中継を視聴していた視聴者からは「歴史的瞬間を見逃した」「初の金メダルが字幕だけとは」「中継能力が不足しているのではないか」といった批判がSNSなどで相次いだ。
JTBCは2026~2032年の夏冬五輪、2025~2030年のワールドカップの単独放映権を確保。地上波3社との再販売交渉が難航した末、今大会を単独中継している。放映権料は公表されていないが、業界では6000億ウォン(約637億8000万円)超とみられている。
(c)NEWSIS