
韓国・済州(チェジュ)国際空港の国際線旅客数が明確な増加傾向を示している。新型コロナウイルス禍以前は国内線中心の空港だったが、韓流コンテンツの拡散を背景に、海外旅行者の関心がソウルから済州へと広がった影響だ。
韓国空港公社によると、2025年の済州国際空港の国際線旅客数は302万9280人で、前年比23.8%増加した。コロナ後、毎年増加を続けており、特に先月の国際線利用者は27万2013人で前年同月比40.2%の急増となった。
背景にはいわゆる「Kカルチャー」の拡散がある。『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』や『イカゲーム』など韓国ドラマ、Kポップ、バラエティー番組の人気が続き、韓国旅行への関心が高まった。これまでソウルなど首都圏に集中していた需要が、自然景観や独特の風景を求めて地方へと広がり、済州を訪れる外国人が増えている。
直行便の拡大も追い風だ。格安航空会社(LCC)を中心に済州発の国際線が増加している。ジンエアーは4月2日から済州―香港線を週7便で毎日運航する予定。ティーウェイ航空も2025年12月から済州―福岡線を週4便(火・木・土・日)で運航中だ。特に日本や中国などアジア路線の直行便供給が拡大し、これまで仁川を経由して済州へ向かっていた一部需要が直行便へと移っている。
ただ、構造的な課題も残る。現在、済州空港から直接就航する20地域のうち、16路線が中華圏に集中している。特定国の依存度が高い場合、外交関係や団体観光政策の変化など外部要因で旅客数が大きく変動する可能性がある。
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