
韓国・現代自動車グループのロボット専門子会社ボストン・ダイナミクスは9日、ヒューマノイドロボット「アトラス」が側転とバック宙(後方宙返り)を連続で披露する映像を、公式YouTubeチャンネルで公開したと発表した。これはCES 2026以降、初めて公開されるアトラスの新映像となる。
アトラスはこれまでにも側転やバック宙を個別に実演したことはあったが、今回の映像では体操選手のように二つの動作を滑らかに連続で成功させ、着地も一切のぐらつきなく決めた。
またボストン・ダイナミクスは、アトラスが凍結した路面でも転倒せずに歩行する様子も公開した。足元が滑る状況下で前進するためには、高度な判断能力と制御ロジックが不可欠だという。
同社は従来の映像と同様に、失敗シーンもあえて公開した。宙返りや凍結路歩行の途中で転倒したり座り込んだりする様子を示すことで、これらの動作がロボットにとっていかに高難度であるかを強調している。
今回の連続アクロバット映像により、「跳躍―空中姿勢制御―着地時の衝撃吸収―姿勢回復」に至る一連のプロセスを途切れなく実行する全身制御能力が、安定化段階に入ったことが確認できたとの評価が出ている。
これは、大規模な反復学習によって蓄積された強化学習ベースの制御手法と、全身制御アルゴリズムを組み合わせた成果であり、連続動作と反復検証が可能な全身機動能力を着実に獲得しつつあることを示唆している。
ボストン・ダイナミクスの関係者は「アトラスのエンタープライズ・プラットフォームが本格稼働することで、研究用バージョンの性能テストは一区切りとなる。研究チームは全身制御と機動性の限界を試す最終テストを実施した」と説明した。
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