2026 年 2月 12日 (木)
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医学部1500人増で志願者1.7万人増…韓国・2027年度入試に広がる“波紋”

ソウルのある医学部(c)news1

韓国で2027年度以降、「地域医師」を選抜するための医学部定員拡大規模が10日に決まる見通しとなり、最上位層の入試現場も神経をとがらせている。2025年度に定員を約1500人増やした際には、志願者が約1万7000人増加し、ソウル主要大学の自然系学部の合格ライン低下を招くなど波及効果が大きかった。今年の高校3年生が直面する入試への影響が注目される。

2027年度医学部入試の展望は、2年前の増員事例から読み取れる。入試業者によると、2025年度の全国39医学部の募集人員(随時・定時合算)は4565人で、前年より1516人増えた。これに伴い、志願者数は8万2507人と、前年から1万7510人増加した。

その後、医療界や医学生の強い反発を受けて定員は元に戻り、2026年度の募集人員は3070人、志願者数は5万7838人と大幅に減少した。直近5年間で最少水準だった。

2027年度からは再び定員が増える。ただし今回は、首都圏を除く32校のみが対象となる。増員分は原則、出身地域に残り10年以上、必須・公共医療分野に従事する「地域医師」として選抜される。増員期間は2031年度までの5年間だ。

保健福祉省の保健医療政策審議委員会によると、2030年設立予定の公共医大などが輩出する医師600人を除くと、2027年度以降5年間の増員分は3662~4200人。単純計算で年732~840人増となる。現時点での募集定員3058人に加算されれば、最大4000人前後に達する可能性がある。

前例を踏まえると、定員増は志願者増を招く。専門家は「増員局面では、上位層が一段上を狙い、出願がより攻撃的になる」と指摘する。

実際、2025年度にはいわゆる“ビッグ5”医学部や首都圏医学部の随時選抜志願者が大きく増えた。今年も、条件に恵まれた非首都圏の優秀層が、上位大学だけでなく地域医学部まで幅広く狙う展開が想定される。

医学部以外への連鎖影響も避けられない。医学部は「入試ピラミッドの頂点」とされ、合格の流れは医学部から薬学部、歯学部、韓医学部、獣医学部、さらにソウル主要大学の工学系へと波及する。

(c)news1

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